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学力向上・勉強のコツ・学習計画など受験勉強法を教えています。

<得意をみがく>

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<得意をみがく>


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すべてが平均的より、ひとつの得意をもつことで、その他の洞察が深まり、
総合的によくなることはすでに述べました。そういう意味で自分の得意な科目を
持っている人は強いと言えます。


しかしまだ自分が何を得意科目にすればよいのか、わからない人もいると思います。


そういう人たちは過去の自分を思い浮かべてみる事です。例えば小学生の頃、
そろばん教室に通い、思いのほか速く進級したことはなかったですか。またたった
一度だけでも数学の成績が他の科目よりよかったという事はありませんでしたか。


得意科目を決める時、そういう過去の経験の中から、その科目を得意にすると
決めてよいのです。また成績はいまいちだけれど、興味・関心がある科目を
得意にすると決めてもよいでしょう。


過去にそういうことが何もない場合は、くじ引きで得意にする科目を決めても
よいのです。さらに自分の苦手科目を得意にしてみるでもかまわないのです。


とにかくまずはじめは得意にする科目を決める事からスタートです。そして
得意にする科目が決まれば、今度はその科目に専心することです。得意と決めた
その科目を精密に学ぶ事です。


こうして得意な科目を決め精密に学び、注意すべきところや気づいたところを
ノートにとり、その後、参考書や概論書を読む事で、その科目がまあ自分の好みに
合っているということが確かめられることでしょう。



そして精密に学び自分のこだわっている科目は、しだいに要求水準がたかまり、
誰にも負けたくないという気持ちが少しずつ沸き起こってくるものです。やがて
この要求水準は得意科目だけではなく、全体の科目にも影響を及ぼすようになって
きます。


そんな得意科目の学習のしかたはどうすればよいのか。それは数学であれば、
まず参考書や問題集の例題をまねてみる事です。英語なら手本となる英文を
暗唱してみることです。こうした模倣や暗唱は学習の基本です。


 最近の教育は模倣を軽視してきた風潮があります。しかし昔から精密トレーニング
の手段の一つに深くまねることが言われています。自分の考えを取り入れるのは、
まねたその後でよいのです。


ピアノの演奏家やギター奏者のように、まずひとつの曲にこだわり、それを
徹底的にマスターするまでまねることです。自分流の演奏はその後でおこなえば
よいのです。


学習では、数学でいうと文章問題の説明や図形の証明問題などは三段論法の
使い方をまねることから始まります。数学的な言いまわしを模倣する事で、
その内容を精密に学ぶ事ができるのです。そうすればあなたの洞察は深まり、
その後に新たな発見をする事もあるのです。


 新たな発見とは例題の解法とはちがう自分の発想により解くことです。その時、
あなたは「おおっ!」と目からうろこが落ちる思いがするかもしれません。



英語であれば、日本語とちがう独特な文章表現の仕方や構文を精密に学ぶのに、
手本となる英文の暗唱は欠かせません。もちろん英単語や英熟語の丸暗記も同じ
です。それらの記憶のつながりが、のちの長文読解や英作文に生かされるのです。


社会や理科の記述問題などは、史実、事象や名称などを知っているだけでは簡潔で
明瞭な文章を書く事はできません。そのためはじめは新聞記事や教科書などの文章を
まねることになります。そうする事で自分の言葉で、思ったとおりの文章が書ける
ようになってきます。


国語の作文だって、まずその書き方をまねることです。文章の書き方がわかれば、
他の人が書いた文章の読解力も深くなってきます。気に入った詩があればそれを
暗唱し、その表現の仕方をまねることです。そうすれば詩の鑑賞のしかたもより
深まります。


このような深い模倣や暗唱はその科目の上達には欠かせません。精密に学びことで、
その科目が上達するばかりでなく、あなたの感性まで高めてくれます。得意科目を
みがくには、まずまねることが大切です。



ここでもう一度、得意科目をみがくために大切な事をまとめておきます。



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1、 まず得意にする科目を決める事です。それが決まればその科目に専心し、
精密に学ぶ事です。そしてその学習が習慣化するまで繰り返し鍛錬する事です。


2、 学ぶ過程では、あなたの気づいた事や注意すべき事はノートに書いておく事です。
そして精密に学ぶために教科書、参考書、資料集や概論書などを読む事です。


3、 学び方はまずはじめに徹底的にまねることです。例題があればそれをまねて
みるのです。例えば英文などの丸暗記は有効です。俳句、短歌や詩などの
丸暗記もあなたの感性を高めてくれます。


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